三菱Jeepの四輪駆動への切り替え方は特殊で、今製造されているような四駆の車の切り替え方とは少し違います。
私たちはそれを知らず、危うく雪道で二駆走行してしまいそうでした。知り合いの三菱ジープオーナーさんにたまたま教えてもらえたので助かりましたが、知らずに走っていたら超あぶなかった!
四輪駆動への切り替え方
今時の車は、4WDというと自動で駆動配分を変えてくれるような4WDが多く、二駆から四駆への切り替えもスイッチやレバーのみで変更することができます。
それに対し、三菱ジープは全部手動で切り替えを行います。
〜やる事は二段階☟〜
- フリーホイールハブを回す
- 駆動方式切り替えのレバーを操作する
一つずつ解説していきます。
1.フリーホイールハブを回す
フリーホイールハブとは、前タイヤのホイール中央に付いているもので、つまみを回すことでフリー/ロックを手動で切り替えることができるもの。



〜使い方〜
- 白い歯車に2と4の数字が書かれており、2から4に向かって黒いつまみを回す。
- カチッていう音はしないので、しっかり数字の位置につまみが来ていることが確認できたらOK。
フリーホイールハブは、別名ロッキングハブとも呼ばれますが、操作方法は同じ。
私たちは白い歯車の部分に2と4の数字が書かれていますが、F(Free)とL(Lock)の英語が書かれているハブもあります。その場合、FからLにつまみを回します。
2.駆動方式切り替えのレバーを操作する
三菱ジープにレバーは3本あり、二駆から四駆へ駆動方式を変えるにはこのレバー(フロントドライブシフトレバー)を使います。

〜使い方〜
- フリーホイールハブが4(or L)になっている事が前提
- 走行中にレバーを2から4へ入れる
⚠︎ 注意しなければいけないのが、走行中に行う事+クラッチを切ってしまわない(踏まない)事!
クラッチを切ってしまうと、中で止まってしまう歯車ができてしまうので、切り替えることができません。
どうしても停車中に二駆から四駆に切り替えたい場合は、
- とりあえずクラッチを踏んでレバーを入れてみる(歯車の位置次第で入ることもある)
- ダメだったら、☞1速かRに入れて車を前後に振って、中の歯車を回転させる
- そしてクラッチを切らずにレバーを2から4へ
四駆は使わなくても、車のためにハブは4(or L)のまま走行するべし
走行中に二駆から四駆へレバーを操作するという事は、予めフリーホイールハブを4(or L)にしておくということが前提になりますが、
それは ”二駆走行しているけどタイヤは四駆(四駆にする準備はできている)” ということになります。
「それってそのまま走っているとずっとバラバラということだし、大丈夫?」
と疑問に思われる方もいるかと思いますが、構造的に全く問題はありません。
逆にハブを2(or F)のままで長い間運転していると、タイヤに動力を繋げている(デフやトランスファ)部分が使われなくなるので、部品たちが固まってしまいます。
なので、四駆にしない場合でもたまにハブを4(or L)にしたまま走ってあげなければなりません。
でもこれにはデメリットがあり、
無駄な動きをすることになるので燃費が悪くなってしまうということ。
なので、二輪駆動で長時間運転するときは2(or F)に切り替えを忘れないようにしなければいけないですね。忘れていたらガソリンの減りが半端ない!
本当は昔、ホイールハブは『2(二輪駆動)/4(四輪駆動)・F(Free)/L(Lock)』と切り替えられるようにはなっておらず、4(四輪駆動)とL(Lock)しかなかったようですが、
そのままでは燃費が悪いという理由で、タイヤを空回りさせることだけで済むフリーホイールハブが作られたようです。